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筋トレを始めて、プロテインを飲むようになってから、顔にニキビが出るようになった。
- 飲み始めてから数日で、顔全体にポツポツと出てきた
- 赤く腫れたものと、先が白いものが混ざっている
- 洗顔を変えても、スキンケアを足しても引かない
- でもプロテインをやめたら筋肉が落ちる気がして、やめられない
私がまさにこの状態でした。しかも大容量の3kgを買った直後で、粉はたっぷり残っている。捨てるのも惜しいし、飲めば顔が荒れる。
先に結論を書きます。私の場合、原因はプロテインそのものではなく「ホエイ(乳由来)である」ことでした。 ソイプロテインに替えたら、4日で引きました。たんぱく質の量は減らしていません。
この記事では、実際に私の身に起きたことを時系列でそのまま書いたうえで、「たんぱく質の摂りすぎでは説明がつかない」理由と、じゃあ何に替えればいいのかを解説します。
※筆者は医療従事者ではありません。この記事は個人の体験と、公開されている情報をもとにした解説であり、診断や治療を目的としたものではありません。症状が強い場合や長く続く場合は、皮膚科の受診をご検討ください。
まず、私に起きたことをそのまま書きます
飲んでいたのは「WPC」の大容量ホエイプロテイン
飲んでいたのは、エクスプロージョンの「100%ナチュラルホエイプロテイン WPC 甘さゼロ カフェオレ味」の3kgです。
- 1食あたり30g(付属スプーン山盛り1杯)、たんぱく質21.3g
- 飲む量は1日1杯だけ。トレーニングをした日はトレ後、しない日は朝食と一緒に
- 原材料は乳清たんぱく、コラーゲンペプチド、マルトデキストリン、乳化剤(大豆由来)、香料
コスパで選びました。国内製造で品質表示もきちんとしていて、粉としては良いものです。この記事は特定の商品を批判するものではありません。 実際、同じものを飲んで何ともない人のほうが多いはずです。
問題は商品の良し悪しではなく、「WPC」という規格が何を含んでいるかでした。ここは後で詳しく書きます。
4日連続で飲むと、顔全体にニキビが出た
出方はかなりはっきりしていました。
- 飲み始めて4日目あたりから、顔にポツポツ出始める
- 場所は顔全体。おでこや頬など特定の場所ではなく、まんべんなく
- 赤く腫れたものと、先端が白いものが両方混在
そして、他に思い当たる変化がありませんでした。睡眠時間も、食事も、洗顔も、トレーニング量も、変えていない。増やしたのはプロテインだけです。
ソイプロテインに替えたら、4日で引いた
そこでプロテインをソイ(大豆由来)に切り替えました。 やったのはそれだけです。洗顔もスキンケアも変えていません。
すると、替えてから4日ほどで引いていきました。 出るまでが4日、引くまでも4日。時間の対称性まで揃っていました。
その後もソイを続けていますが、あの状態には戻っていません。
「たんぱく質の摂りすぎ」説は、ここで崩れる
ネットで「プロテイン ニキビ」と調べると、たいてい「たんぱく質を摂りすぎると皮脂が増える」という説明が出てきます。
でも、私の場合その説明は成り立ちません。理由は単純です。
ソイに替えたとき、たんぱく質の量は減らしていないからです。
飲む回数も1日1杯のまま、1杯あたりのたんぱく質量もほぼ同じ、飲むタイミングも同じ。食事も変えていません。つまり——
| ホエイ(WPC)のとき | ソイに替えたあと | |
|---|---|---|
| 1日のたんぱく質量 | 変化なし | 変化なし |
| 飲む回数・タイミング | 1日1杯・トレ後/朝 | 同じ |
| 洗顔・スキンケア | 変えていない | 変えていない |
| 原料 | 乳(牛乳由来) | 大豆由来 |
| 顔の状態 | 4日で全体にニキビ | 4日で引いた |
変えた変数はひとつだけ、「何由来のたんぱく質か」です。 そしてそれだけで結果が変わった。
だとすれば、疑うべきは「たんぱく質の量」ではなく「乳由来であること」のほうです。1日1杯という量は、摂りすぎと呼べる量ではありません。
もちろんこれは私ひとりの例です。医学的な証明ではありません。ただ、自分の体で条件を絞って確かめた結果としては、かなり分かりやすいものでした。
ホエイがニキビにつながると言われる、3つの経路
なぜ「乳由来かどうか」で差が出るのか。よく指摘されている経路が3つあります。
① 乳製品はインスリン・IGF-1を上げやすいと指摘されている
ホエイ(乳清)は、たんぱく質の中でも血糖値やインスリンの反応を引き起こしやすいことが知られています。そしてインスリンや、それに連動して増えるIGF-1というホルモンには、皮脂腺を刺激する働きがあると考えられています。
皮脂が増えれば毛穴は詰まりやすくなり、そこにアクネ菌が繁殖すれば炎症——つまり赤ニキビや、膿を持った白いニキビになります。
海外では以前から「乳製品の摂取量とニキビの関連」を調べた研究が複数あり、関連を示唆する報告があります。ただし「乳製品を摂ると必ずニキビになる」と証明されたわけではありません。 あくまで傾向として指摘されている段階です。
② WPCには乳の成分がそれなりに残っている
ホエイプロテインには製法によるグレードがあります。ここが今回の核心です。
| WPC(濃縮ホエイ) | WPI(分離ホエイ) | |
|---|---|---|
| たんぱく質含有率 | 70〜80%程度 | 90%前後 |
| 乳糖・乳脂肪 | 残っている | ほとんど除去 |
| 価格 | 安い | 高い |
WPCは、たんぱく質以外の乳成分(乳糖や乳脂肪)が2〜3割残っています。 安く作れるかわりに、牛乳の成分をより多く引き継いでいるということです。
私が飲んでいたのも、パッケージにはっきり「WPC」と書かれたものでした。乳由来の成分をいちばん多く摂る形だったわけです。
③ 同じ原因でも、腸に出る人と肌に出る人がいる
ここが見落とされがちなポイントです。
「プロテインを飲むとお腹が張る・下痢をする」という悩みも、原因はやはり乳由来の成分(主に乳糖)です。つまり、腸に出るか肌に出るかが違うだけで、引き金は同じところにあるケースがあります。
お腹のほうにも症状が出ている人は、そちらの記事も合わせて読むと自分の状態が整理できると思います。
→ プロテインでお腹が張る・下痢する原因は?WPCとWPIの違いで解決できます
セルフチェック
当てはまる数が多いほど、原料側を疑う価値があります。
- ☐ プロテインを飲み始めた時期と、ニキビが出た時期が重なっている
- ☐ 飲むのをやめた・減らした期間だけ、肌の調子が良かった
- ☐ 飲んでいるのがWPC、または表記がなく安価な大容量タイプ
- ☐ 洗顔やスキンケアを変えても改善しない
- ☐ 牛乳やヨーグルトを多く摂った日も、なんとなく調子が悪い
- ☐ お腹の張り・ゆるさも一緒に出ている
対策:何に替えればいいか
対策① ソイプロテインに替える(私が解決した方法)
いちばん確実なのは、乳由来を丸ごと外すことです。ソイプロテイン(大豆由来)なら、乳糖も乳たんぱく質も入っていません。上に挙げた3つの経路を、まとめて断ち切れます。
私自身がこれで引きました。たんぱく質の量を減らさずに済むので、トレーニングを続けたまま試せるのも大きい点です。
選ぶときは、原材料が「大豆たんぱく」中心で、乳成分が混ざっていないかを確認してください。「ソイブレンド」のような商品は、ホエイと混ぜてあることがあります。パッケージの原材料表示で、乳成分が入っていないと明記されたものを選ぶのが安全です。
飲みにくさが心配な人もいると思いますが、最近のソイは味の改良が進んでいます。ホエイに比べるとやや粉っぽさが残るので、水よりも豆乳やオーツミルクで割ると飲みやすくなります。
対策② WPI(アイソレート)に替える
「ホエイの吸収の速さやアミノ酸組成を捨てたくない」という人には、WPIという選択肢があります。
WPIは製造工程で乳糖や乳脂肪をほとんど取り除いたホエイです。乳成分の摂取量を大きく減らしながら、ホエイのまま続けられます。
ただし正直に書いておくと、WPIは乳由来であること自体は変わりません。 原因が乳糖側なら効果が期待できますが、乳たんぱく質そのものが引き金になっている場合は、改善しきらない可能性があります。
順番としては、「まずWPIを試す → それでも出るならソイへ」でもいいですし、確実性を取るなら最初からソイでも構いません。私は後者を選びました。
アイソレート系のラインナップが揃っていて、目的から選びやすいのがこちらです。国内向けに展開していて、成分表示もはっきりしています。
⚠ 買う前に、ここだけは必ず確認してください
商品名や成分表示に「WPI」「アイソレート」「ISOLATE」と入っているかを見てください。同じブランドがWPCとWPIの両方を売っているのが普通で、価格の安いほうを選ぶと今と同じWPCを買い直すことになります。
見分け方は、たんぱく質含有率です。1食あたりのたんぱく質を内容量で割って、90%前後ならWPI、70〜80%ならWPCです。表記がない商品でも、この計算で判別できます。
対策③ 飲む量とタイミングを分ける(無料でできる)
買い替える前に試せることもあります。
- 1回量を半分にして、2回に分けて飲む
- 空腹時を避け、食事と一緒に飲む
- 水ではなく牛乳で割っているなら、水に変える(乳成分の総量が減ります)
ただし期待値は正直あまり高くありません。私は1日1杯でも出ていました。 量の問題ではないケースでは、分けても結果は変わりません。1〜2週間試して変化がなければ、原料側を変えるほうに切り替えたほうが早いです。
それでも治らないときに考えること
まず、受診したほうがいいライン
次に当てはまる場合は、プロテインを替える前に皮膚科を受診してください。
- 膿を持ったニキビが広範囲に出ている、押すと痛い
- 治ったあとに跡(クレーターや色素沈着)が残り始めている
- 短期間で急に悪化している
- 顔だけでなく背中や胸にも広がっている
ニキビは跡が残ると自力では戻せません。跡になる前に薬で抑えるほうが、結果的に近道です。 プロテインの見直しは、それと並行してやれば十分です。
腸内環境の側から見てみる
プロテインを替えても、食事を整えても、まだ肌の調子が戻らない。そういう場合、腸内環境が関わっている可能性を考える人もいます。
腸内の細菌バランスは人によって大きく違い、同じものを食べても反応が変わります。「なぜ自分だけ乳製品で荒れるのか」を、思い込みではなく数字として見てみたい場合は、腸内フローラの検査キットという手段があります。自宅で採取して郵送するだけで、菌の構成が分かります。
検出できる菌の範囲で選ぶなら
痩せ菌をはじめ、検出できる菌の範囲が広いタイプです。結果を見たあとに何をすればいいかのサポートまで付いてくるので、「数値だけ見せられても困る」という人に向いています。
実績と知名度で選ぶなら
国内では最大級の検査数を持つサービスです。はじめての1回として無難に選びやすい選択肢だと思います。
※これらの検査は医療行為ではなく、診断を目的としたものではありません。あくまで自分の体質を知るための参考情報としてご利用ください。強い痛みや広範囲の炎症など、明らかな異常がある場合は検査キットではなく医療機関を受診してください。
よくある質問
Q. ソイに替えると筋肉のつき方は落ちませんか?
A. 大豆たんぱくはアミノ酸スコア100で、必須アミノ酸を一通り含んでいます。吸収速度はホエイより緩やかですが、1日のたんぱく質総量が足りていれば、それが直接の差になるとは考えにくいです。それよりも「肌が荒れて飲むのをやめてしまう」ほうが、続かないぶん損失は大きいと思います。
Q. WPCを飲み続けたまま、ニキビだけ治せませんか?
A. 洗顔やスキンケアで表面をケアすることはできますが、原因側が変わらない限り、いたちごっこになりやすいです。私は洗顔を変えても引きませんでした。原料を替えるほうが、試す手間としても安く済みます。
Q. 何日で「プロテインが原因」と判断できますか?
A. 私の場合は出るまで4日、替えて引くまで4日でした。個人差はありますが、2週間ほど替えてみて変化がなければ、別の原因を疑うのが現実的なラインだと思います。判断のために、切り替えるときは他のこと(洗顔・睡眠・食事)を同時に変えないでください。変数がひとつでないと、何が効いたのか分からなくなります。
Q. ソイでもニキビが出ることはありますか?
A. あり得ます。大豆にも体質が合わない人はいますし、甘味料や香料に反応している可能性もあります。ソイに替えても出る場合は、プロテインを2週間ほど完全に抜いて、食事だけでたんぱく質を摂ってみると切り分けができます。それでも出るなら、原因はプロテインの外にあります。
Q. プロテインをやめれば治りますか?
A. 原因がプロテインなら治ります。ただし、やめる必要はないというのがこの記事の趣旨です。私はやめずに、原料を替えるだけで解決しました。トレーニングを続けるつもりなら、やめるより替えるほうが合理的です。
まとめ
- 私はWPCのホエイプロテインを1日1杯飲んで、4日で顔全体にニキビが出た
- ソイに替えたら4日で引いた。 たんぱく質量も生活も変えていない
- つまり疑うべきは「たんぱく質の摂りすぎ」ではなく「乳由来であること」
- WPCは乳糖・乳脂肪が2〜3割残る規格。乳成分をいちばん多く摂る形になる
- 確実に外したいならソイ、ホエイを続けたいならWPI(アイソレート)
- 跡になりそうなら、切り替えの結果を待たずに皮膚科へ
粉が大量に残っていると、もったいなくてなかなか替えられません。私もそうでした。ただ、顔に出ている期間は人に会うのが憂鬱で、そのストレスのほうがよほど高くつきます。
替えるのは一度きりで済みます。原因の切り分けは、早いほど楽です。

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